愛知県一宮市 / 一宮駅前(名鉄・JR)より徒歩2分の鍼灸専門治療院 伸和東洋治療院

菜の花/菜葉(なばな)

もともと菜の花は江戸時代の頃まで主に菜種油を搾るための植物でしたが、明治時代に入り食用・観賞用にも用いられるようになりました。
春しか市場に出回りませんが、菜の花はアブラナ科のとても栄養価の高い緑黄色野菜です。

アブラナ科の野菜(ブロッコリー、芽キャベツ、キャベツ、ケール、など)は、抗酸化物質を豊富に含んでおり、ビタミンCとフラボノイドに加えインドール類とスルフォラファンという植物化学物質を含み、インドール類は腫瘍、特に乳癌の腫瘍の成長を促進する可能性のあるエストロゲンを非活性化する。

スルフォラファンは発癌物質を解毒する酵素の活性を高めて腫瘍の形成を抑制する。

アブラナ科の野菜に含まれているこれらの強力な抗酸化物質のすべてのコンビネーションが、多種類の癌を防ぐ助けをするそうです。

春先に出回る菜の花のような春野菜は四季の中でも一番栄養価が高く、季節も感じることができる野菜です。春の香りを堪能しながら栄養価の高い菜の花をたっぷりと摂りましょう。

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梅ジュース(梅シロップ)           2012.06.20

先日、患者様から昨年に続き、南高梅を沢山頂きました。
夏の暑い時期は特に、梅肉エキスと梅ジュースは欠かせません。
昨年に続き、梅ジュースを作ってみました。
効能としては、クエン酸がたっぷり入っているので、、疲労回復・疲労防止に効果があるといわれています。
<飲み方としては>
カップ1の水に梅シロップを大匙1〜2。それに氷をいれて飲んで下さい。炭酸が好きな人は、炭酸)で割っても美味しいと思います。好みによって、梅シロップの量は加減してください。
<材料は>
■青梅 1キロ
■砂糖(氷砂糖でも可)1キロ
■広口瓶 3〜4リットルサイズのもの
<作り方は>
@青梅を、流水で洗って汚れをとり、水気をきる。
A冷蔵庫の冷凍室で24時間以上冷凍させます。(冷凍すると繊維が壊れるので、シロップが出やすくなります)
B冷凍梅と砂糖を交互に広口瓶へ入れます。 砂糖は上部に多めに入れるのがポイントです。
C1日1回は瓶をゆすってください。数日で果汁が出てきます。
D果汁の出ぐあいを見ながら、ウメが果汁から浮き出ないよう、毎日撹拌して下さい。
E2〜3週間で梅がシワシワになれば完成です。
F長く保存したい場合は、広口瓶ごと鍋に入れるか、シロップだけを鍋にいれて約80℃で10〜15分間加熱殺菌させます。
G冷めてから、瓶などに移し替え、冷蔵庫で保存してください。賞味期限は半年程度です。

特に暑さが厳しくなるこれからの時期に、お勧めします。

冷凍梅と砂糖を交互に広口瓶へ入れます多少果汁が染み出ています果汁が全体に染み出ています作ってから9日目、果汁が透明になってきました
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梅肉エキス                2009.06.06

青梅がスーパーなどの店頭に並んでいます。数年ぶりに「梅肉エキス」を作ってみました。
梅には、強力な抗菌作用があり、慢性の下痢や細菌性の下痢などに効果があります。
最近まで、吐き気と下痢の方が数人診えました。このような、吐き気を伴う下痢・食あたりにも大変効果的です。
<作り方は>
@青梅を、流水で洗って汚れをとり、水気をきる。
A果肉部分を、陶器などのおろし器でおろす。
Bおろした果肉をガーゼ等に入れ、汁を絞り、絞り汁を陶器のなべに入れ、弱火で色が茶色から黒色にかわり、トロミがつくまで煮詰める。

特に暑さが厳しくなるこれからの時期に、ご家庭に常備しておかれると良いのではないでしょうか。
ご自分で作るのが面倒ならば、薬局・ドラッグストアーなどに、(株)梅丹本舗から粒状やドリンクタイプのものが販売されています。

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梅雨に向けて                2008.06.02

平年より6日早く、本日梅雨入りしました。昨年は14日が梅雨入りでしたので、昨年よりは12日も早い事になります。
5月は、寒暖の変化の激しい月で、台風は、早くも5個発生しています。


梅雨の時や湿度の高い所で仕事をしていると、「※六淫・ろくいん」に侵されやすくなります。
湿邪の性質・特徴としては、重く濁っていてねばる性質があります。
湿気の影響を受けると、気の流れを悪くなり、特に脾臓の気の働きが妨られ、食欲不振・下痢・倦怠感・顏や手足がむくんだり、四肢がだるくなったりします。曇りや雨の日には体調が悪化する人もいます。
水分代謝が悪くなり、膝や足首が腫れ水の溜まっている患者さんも数人みえます。


※六淫  風・寒・暑・湿・燥・火の六種の病邪の総称で「淫」とは、邪であり、あふれる・度を過すの意味です。外気が、適度であれば、人体に悪影響を及ぼさないのですが、その程度が過ぎると、発病因子となりうるもの。

利湿作用(体内の余分な水分を排出させる)のある食物などを摂って見ては如何でしょうか。

あずき

下の項目内に記載済みですが、この季節には特に摂って頂きたい食物のため、重複しています。
[別名:飯赤豆][生薬名:赤小豆]
[効用・薬効]
1. 利尿消腫→小便を出して、腫れを取る。
2. 解毒排膿→瘡瘍などの毒邪を、外部へ排出させる。
3. 便通作用
※塩茹でした小豆を召し上がって下さい。甘くしないで下さい。

トウモロコシのひげ

[生薬名:南蛮毛]
[効用・薬効] 利尿効果が高く、乾燥した毛、8〜10gを水400tで半量になるまで煎じて、一日三回に分けて飲みます。

はとむぎ

[別名:イボトリ草、弘法草、八斗麦][生薬名:ヨク苡仁]
[効用・薬効]
1. 健胃→胃の機能を高める。
2. 利尿作用
3. 健脾化湿→脾臓の働き(消化機能)を高め、体内の余分な水分を排出させる。

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冬の養生                     2008.01.07

昨年末から、「胃腸かぜ」で腹痛、吐き気、下痢、食欲がない等の症状で、病院を受診する方を数多く見かけました。
年が明けてからも、暖かい日は続いていますが、次第に冬本来の寒気が厳しくなってくると思います。

厳しい「寒気」は、人間の陽気を損なったり、自然界の生きとし生ける者の命を奪う程の、非常にキツイ邪気(殺獅フ気)です。


東洋医学の古い文献に『冬傷於寒、春必温病』とあり、冬の間に寒邪に侵されると、春に温病(風温)といわれる急性の外感熱病になり易くなると書いてあります。

常日頃から、身体を弱らせるような生活(薄着、暴飲暴食、睡眠不足・・・)をせず、気候・温度差に気を付けた服装をし、室内では空調・加湿に気を付け、睡眠をよく取り、暴飲暴食せず、外から帰宅した後は、手洗いとうがいを忘れずに実行したいものです。

身体のアンバランスこそが、免疫力を低下させることに繋がり、いろんな病気の誘発原因となりえます。
以下の補養食物(下方の項目と重複する食物もありますが)も参考にされ、日々のお食事に取り入れられたら如何でしょうか。

しょうが

[生薬名:生姜]
[効用・薬効]
1. 発散風寒→感冒。
2. 温中止嘔→脾胃をあたため、吐き気を止める。
3. 解毒→魚などの中毒の時。

ゆりね

[生薬名:百合]
[効用・薬効]
1. 養陰潤肺→から咳など肺の乾燥した状態を改善し肺を潤す。
2. 咳を止める。
3. 清心安神→精神を安定させる。

ね ぎ

[生薬名:葱白]
[効用・薬効]
1. 発汗解表→発汗、解熱作用。
2. 温中去寒→冷えて、腹痛・下痢の時、脾胃を温めて邪(寒)を除く。

く ず

[生薬名:葛根]
[効用・薬効]
1. 発汗解表→発汗、解熱作用。
2.止瀉→下痢を止める。
3.透疹→麻疹(はしか)の発疹をうながす 。

ニッキ
(シナモン)

[生薬名:桂枝]
[効用・薬効]
1. 解表散寒→かぜの時に体表の寒邪を除く。
2. 温経通脈→風・寒・湿からなる身体の節々などのだるい痛みをとる。

し そ

[生薬名:紫蘇、紫蘇葉、蘇葉]
[効用・薬効]
1. 発汗解表→発汗、解熱作用。
2. 化湿→余剰の水分を除去する。
3. 化嘔→悪心、嘔吐を止める。
4. 理気寛中→脾胃の気を整え、腹滿、痞えを除く。
5. 安胎→流産防止。
6. 解魚蟹毒→魚貝類による中毒症状に有効。
7. 解鬱→抗鬱の効果。

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梅雨から夏に向けて                   2007.07.01

夏場は特に湿気の影響を受け易く、湿邪(※1)は気の流れを阻害させ、脾臓の働きを妨げ、食欲不振・下痢・倦怠感・顏や手足のむくみ等の症状を引き起こしやすくなります。

湿気と夏の暑邪(※2)が合わさり、更に、胃腸の湿邪と結びつくと、湿温病という一種の熱性病を発症することがあります。湿温病になると、持続する発熱が続き、頭や身体全体がだるく、胃のあたりが気持ち悪いなどの症状がでて、長引いて治りにくい特徴があります。


利湿作用(体内の余分な水分を排出させる)のある食物・胃腸の働きを助ける以下の食物を摂って、暑い夏場を元気に乗り切って下さい。


※1・2 多種類(風・寒・湿・燥・火)の外気の性状で、適度であれば、人体に悪影響を及ぼさないが、その程度が過ぎると、発病因子となりうるもの。

あずき

[別名:飯赤豆][生薬名:赤小豆]
[効用・薬効]
1. 利尿消腫→小便を出して、腫れを取る。
2. 解毒排膿→瘡瘍などの毒邪を、外部へ排出させる。
3. 便通作用
※塩茹でした小豆を召し上がって下さい。甘くしないで下さい。

はとむぎ

[別名:イボトリ草、弘法草、八斗麦][生薬名:ヨク苡仁]
[効用・薬効]
1. 健胃→胃の機能を高める。
2. 利尿作用
3. 健脾化湿→脾臓の働き(消化機能)を高め、体内の余分な水分を排出させる。

しょうが

[生薬名:生姜]
[効用・薬効]
1. 発散風寒→感冒。
2. 温中止嘔→脾胃をあたため、吐き気を止める。
3. 解毒→魚などの中毒の時。

に ら

[生薬名:韮白]
[効用・薬効]
1. 滋養強壮。
2. 下痢。

にんにく

[生薬名:大蒜]
[効用・薬効]
1. 強壮。
2. 消化促進。

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秋に向けて                     2006.09

地球温暖化の影響か、昔に比べ気温の上昇には目を見張るものがあります。今年の夏も猛暑にみまわれ、夏バテ気味になった人をちらほら見掛けました。

夏バテの外因としては、高温(暑邪)と湿気、内因としては、冷飲冷食それに加えて、冷房の当たりすぎ等も関係しています。

症状の出かたには、体質的素因(加齢・小児・虚弱体質の人・持病のある人)によって差はありますが、東洋医学的に診た場合、特に脾胃の気がダメージを受けて弱ります。

脾臓は、食物を消化・吸収し、エネルギーに変えて全身を養う役目があります。
脾臓の気が弱ると、其れにともなって肺臓の気も弱ってきます。秋に向かって、朝夕の気温が下がり、空気も乾燥してくる頃になるとより一層風邪を引きやすくなります。

東洋医学では、『未病を治す』といって、病気にならないように身体を予防・コントロールすることこそが大事であると、説いています。
今のうちに、夏場に弱らせた脾臓の気を高める食物を摂ってみてはいかがでしょう。

しょうが

[生薬名:生姜]
[効用・薬効]
1. 発散風寒→感冒。
2. 温中止嘔→脾胃をあたため、吐き気を止める。
3. 解毒→魚などの中毒の時。

柑橘系の皮(柚子・橙・みかん)

[生薬名:陳皮、広陳皮]
[効用・薬効]
1. 燥湿化痰→水分の吸収を促進し、痰の生成を抑制する。
2. 理気健脾→脾胃の気を整え、消化機能を高める。
3. 止嘔→吐き気を止める。

し そ

[生薬名:紫蘇、紫蘇葉、蘇葉]
[効用・薬効]
1. 発汗解表→発汗、解熱作用。
2. 化湿→余剰の水分を除去する。
3. 化嘔→悪心、嘔吐を止める。
4. 理気寛中→脾胃の気を整え、腹滿、痞えを除く。
5. 安胎→流産防止。
6. 解魚蟹毒→魚貝類による中毒症状に有効。
7. 解鬱→抗鬱の効果。

山 芋

[別名:薯蕷・しょよ][生薬名:山薬]
[効用・薬効]
1. 健脾・止瀉・止帯→脾臓の働き(消化機能)を高め、下痢や帯下を止める。
2. 補腎益精・固精→腎の機能を高め、精を補充・改善する。
3. 補肺止咳→肺の機能を高め、咳を止める。

いんげん豆

[生薬名:扁豆・白扁豆・南扁豆]
[効用・薬効]
1. 健脾化湿→脾臓の働き(消化機能)を高め、余剰の水分を除去する。
2. 止瀉・止帯→下痢や帯下を止める。
3. 解毒→魚貝類による中毒症状に有効。

蜂 蜜

[生薬名:蜜・食蜜・白蜜]
[効用・薬効]
1. 補中→脾胃を補う。
2. 潤肺止咳→咳を止め、肺の乾燥した状態を改善する。
3. 潤腸通便→腸内の水分不足を改善して、排便さす。
4. 緩急止痛→腸管のけいれんを止めて、鎮痛する。

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